通訳ガイド試験~二次試験・ピンチのかわし方~
さて、一通り私の通訳ガイド試験受験時の勉強
方法を書いて参りました。殆どお役に立てない
科目もありましたが…(^^;
試験というものは色々、準備をしていても何が
起こるかわかりません、特に二次試験。
私の場合、試験中、二度のピンチ。
まず、1回目のピンチは逐次通訳で…
あれだけメモの取り方、練習したのに…
緊張でメモの上にメモしとるやないかー!
なにを上書きしとるんじゃぁー!
読めないー!(涙)
しばし茫然としてしまったため、試験管から
「始めてください」と促されたほど(涙)
やっぱり、リテンション力必要と実感…。
で、私は…多分、こんなこと言ってたなと
思い出されるだけのことを思い出して自分で
ストーリー作ってる?っていうくらい何かを
喋っていたと思います。
ああいう時、黙っては「負け」だと思うのです。
そして、2回目のピンチ…
プレゼンのお題、3つとも…
「わ・か・ら・ん」
「ヤバいやつきた」
みたいなー!
お題は「回転寿司」、「神道」あと一つは…
忘れるほど無理だったやつ。
数秒間に頭の中が高速回転…色んなことを
考えました。
「神道」を選ぶと絶対、話が重くなって笑いは
取れない(なぜか笑いを狙っていた…)、
プレゼン後の質問も難しいのがきそう。
「回転寿司」…魚の名前、覚えきれてない…
でも、食べ物ネタしか私にはできないだろう…
ということで「回転寿司」を選択。
しかし、いきなり「回転寿司」って英語で
なんて言うんだったけー!というパニくりよう…
いきなり「I'd like to talk about 回転ずし!」
と…日本語混ざっとるー!(涙)
でも、くじけず作戦開始…絶対に魚のネタを
避けて回転すしの話を完結させてみせると
決意。
変わりネタの話ばかりするので日本人試験管
が怪訝そうな顔をしておられました…はい。
外国人試験管も気づいていたでしょう、私が
魚の名前、苦手だって。
質疑応答に入った途端、
「あの、ほら赤くて小さいつぶつぶ、
何だっけ?」
と…
「(イクラか…仕掛けてきやがったな…
確かあれは…) ROE CODね!」
…いやいや、それ、たらこですやん、しかも
ROE CODって「こたら」になってますやん…
でも、ご親切な試験管はもう一度、
「いや、もう少し粒の大きいやつ」と。
事態を把握していないのは私だけ。
「だぁかぁら~」と思いながら、
「EGG OF SALMONよ!あの美味しくて
カロリー高いやつよね」
と返答。
ほんとはプリン体と言いたかったのだけど無理
だったのでカロリーで誤魔化し…ああだ、こう
だと珍回答を繰り広げていたわけですが、最後
にもう一仕掛け…
「あの毒のある魚、なんだっけ?」と、ニヤリ
と笑われながら…
そこで私は勝利を感じました。
「フフフ…そうきたのね…おあいにくさま…」
奇跡です、ふぐだけ数日前に先輩ガイドに
「ふぐだけ覚えときゃ何とかなるよ」と
軽口を叩かれ「けっ!」って思いつつも
その単語が頭に残っていた!
ありがとうー!Blow fishー!おじさんガイドー!
水を得た魚のように急にふぐのことを熱く語り
だしたので外国人面接官、ちょっと意外なご様子
でしたが私のふぐ情報、お楽しみいただけたよう
です。
それでも、やっぱり自分での合否判定は五分五分
…合格発表まで胃の痛い思いをしました。
合格発表の日、自分の番号を見つけた時、あれが
生まれて初めてのうれし泣きでした。
人ってホントに嬉しいと泣くんだなあと知った
日です。。。
KANA